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あなたの価値は「稼ぐ」ものではない

仕事がうまくいった日、褒められたこと、達成した目標。自信が上がります。拒絶、ミス。下がります。勝ち負けのたびに自分の価値が揺れ動くなら、あなたは自尊感情(self-esteem)で動いています。そして自尊感情には問題があります。


仕事がうまくいった日、褒められたこと、達成した目標。自信が上がります。拒絶、ミス。下がります。勝ち負けのたびに自分の価値が揺れ動くなら、あなたは**自尊感情(self-esteem)**で動いています。そして自尊感情には問題があります。

条件つきの自尊感情

自尊感情は評価です。「自分はうまくやれているか?」という問いに答えるもので、その答えは絶えず変わります。心理学者は、あなたが自分の価値を賭けている具体的な領域を**自己価値の随伴性(contingencies of self-worth)**と呼びます。1,400人以上の大学生を対象にした研究では、7つの領域が特定されました。外見、他者からの承認、競争、学業能力、家族の愛、美徳、そして宗教的信仰です。随伴性が多いほど、自分のアイデンティティは自分では完全にコントロールできない結果に左右されます。

**自己価値(self-worth)**は別のものです。何をしているかではなく、存在しているという理由で、人として価値があるという信念です。自尊感情は稼ぐもの。自己価値はそうではありません。

なぜこの違いが大切なのか

自尊感情が条件つきのとき——つまり特定の領域での成果に依存しているとき——それは脆さになります。大学生を1学期間追跡した縦断研究では、自尊感情を学業成績に賭けていた学生は、学業ストレスが高まったとき、抑うつ症状が有意に増加しました。成績に自分の価値を結びつけなかった学生は、同じプレッシャーの下でも、その影響から守られていました。

このパターンはあらゆる領域で当てはまります。価値を承認に賭ければ、たった一つの批判的なコメントであなたは崩れてしまいます。外見に賭ければ、老いることが危機になります。

条件をゆるめる

  • 領域に名前をつける。 挫折のあとに気分が落ちたら、自分に問いかけてください。「今、何に自分の価値を賭けていた?」名前をつけることで距離が生まれます。
  • 「する」と「ある」を分ける。 プロジェクトが失敗したということは、プロジェクトが失敗したということ。あなたが失敗者だということではありません。この飛躍に気づく練習をしましょう。
  • 単一障害点に注意する。 自分のアイデンティティ全体がひとつの領域(仕事、外見、成績)に乗っているなら、そこでの挫折は存在を揺るがすように感じます。その領域の外で大切なものを3つ挙げてみてください。達成である必要はありません。人間関係、好奇心、ユーモア——成果に関係なくあなたのものであるもの、何でもいいのです。 自尊感情は常に揺れ動きます。でも、それを自分の価値についての最終判定だと思うのをやめれば、その揺れはずっと気にならなくなります。
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参考文献

  1. Crocker, J., & Wolfe, C. T. (2001). Contingencies of self-worth. Psychological Review, 108(3), 593–623. https://doi.org/10.1037/0033-295X.108.3.593
  2. Schöne, C., Tandler, S. S., & Stiensmeier-Pelster, J. (2015). Contingent self-esteem and vulnerability to depression: Academic contingent self-esteem predicts depressive symptoms in students. Frontiers in Psychology, 6, 1573. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2015.01573