すべての記事

本当に効果のある睡眠習慣

睡眠のアドバイスは、たいてい当たり前のことばかりです。部屋を暗くしましょう。スマホを置きましょう。毎日同じ時間に寝ましょう。もしそれだけで解決するなら、深夜2時に「自分の何がいけないんだろう」と考えながら目を覚ましていることはないはずです。


睡眠のアドバイスは、たいてい当たり前のことばかりです。部屋を暗くしましょう。スマホを置きましょう。毎日同じ時間に寝ましょう。もしそれだけで解決するなら、深夜2時に「自分の何がいけないんだろう」と考えながら目を覚ましていることはないはずです。

問題は意志の弱さではありません。よく聞くアドバイスが、本当に大切な部分を飛ばしてしまっていることが問題なんです。

効果があること

不眠症のための認知行動療法(CBT-I)は、長期的には睡眠薬を上回る効果があります。その中核となる2つのテクニックは、驚くほど実用的です:

  • 刺激制御法(Stimulus Control)。 ベッドの中で何時間もスクロールしたり天井を見つめたりしていると、脳がベッドを「起きている場所」として記憶してしまいます。本当に眠気を感じたときだけベッドに入りましょう。20分経っても眠れない? いったん起き上がって、眠気が戻るまで退屈なことをしてみてください。
  • 睡眠制限法(Sleep Restriction)。 ベッドにいる時間を短くすることで、睡眠の質が上がることがあります。実際に眠っている時間に合わせて睡眠の枠を絞ると、睡眠圧——眠気を引き起こす生物学的な力——が高まります。要素分析の研究では、これがCBT-Iの中で最も効果的な単一のテクニックだとわかりました。

思っているほど重要でないこと

睡眠衛生に関する研究のレビューでは、よくある推奨事項の根拠は想定よりも弱いことがわかっています:

  • 夜遅い運動は睡眠を台無しにしません。 夕方のワークアウトが睡眠を妨げないことは、研究で一貫して示されています。よく言われる注意事項とは裏腹に。
  • カフェイン耐性は実在します。 コーヒーを日常的に飲む人は、数日で耐性がつきます。画一的なルールより、あなたの遺伝的体質やタイミングの方が大切です。
  • 厳格な就寝時間は過大評価されています。 大学生に固定スケジュールを割り当てた研究では、改善は見られませんでした。一定の起床時間の方が重要です。

ほとんどのアドバイスが見落としていること

睡眠の最大の障壁は、マットレスやスクリーンであることはめったにありません。それはあなたの心です。その日のうちに解消されなかった感情的なストレスや緊張——これこそ、ほとんどの睡眠衛生リストが完全に無視しているものです。

定番のアドバイスをちゃんと守れない自分を責めてきたなら、研究が示しているのは、アドバイスそのものが不完全だったということです。CBT-Iが効くのは、ベッドとの関係を変えてくれるから——そして、眠れないときに膨らむ不安との関係を変えてくれるからです。

こころの日記

こころの日記で実践してみましょう

ガイド付きエクササイズ、気分トラッキング、AIを活用したCBTツール。ダウンロードは無料です。

参考文献

  1. Irish, L. A., Kline, C. E., Gunn, H. E., Buysse, D. J., & Hall, M. H. (2015). The role of sleep hygiene in promoting public health: A review of empirical evidence. Sleep Medicine Reviews, 22, 23–36. https://doi.org/10.1016/j.smrv.2014.10.001
  2. Edinger, J. D., Arnedt, J. T., Bertisch, S. M., Carney, C. E., Harrington, J. J., Lichstein, K. L., Sateia, M. J., Troxel, W. M., Zhou, E. S., Kazmi, U., Heald, J. L., & Martin, J. L. (2021). Behavioral and psychological treatments for chronic insomnia disorder in adults: An American Academy of Sleep Medicine clinical practice guideline. Journal of Clinical Sleep Medicine, 17(2), 255–262. https://doi.org/10.5664/jcsm.8986
  3. Koffel, E. A., Koffel, J. B., & Gehrman, P. R. (2015). A meta-analysis of group cognitive behavioral therapy for insomnia. Sleep Medicine Reviews, 19, 6–16. https://doi.org/10.1016/j.smrv.2014.05.001
  4. Murawski, B., Wade, L., Plotnikoff, R. C., Lubans, D. R., & Duncan, M. J. (2018). A systematic review and meta-analysis of cognitive and behavioral interventions to improve sleep health in adults without sleep disorders. Sleep Medicine Reviews, 40, 160–169. https://doi.org/10.1016/j.smrv.2017.12.003