すべての記事

壊れた後に育つもの

つらい経験のすべてが「おかげで強くなれた」で終わるわけではありません。でも、驚くほど多くの人がそう感じています。心理学者たちは心的外傷後成長(post-traumatic growth)を記録してきました。深く痛みを伴う出来事と向き合う中で生まれる、測定可能なポジティブな変化のことです。


つらい経験のすべてが「おかげで強くなれた」で終わるわけではありません。でも、驚くほど多くの人がそう感じています。心理学者たちは心的外傷後成長(post-traumatic growth)を記録してきました。深く痛みを伴う出来事と向き合う中で生まれる、測定可能なポジティブな変化のことです。

5つの変化

数十年にわたる研究が、20以上の言語で、成長が現れる5つの領域を見つけています。

  • より深い人間関係。 より親密なつながりと、弱さを見せる意欲が増すこと。
  • 新しい可能性。 危機の前には見えなかった道が、現実の選択肢になること。
  • 個人的な強さ。「あれを乗り越えられたなら、思っていた以上に対処できる。」
  • 人生への感謝が深まる。 小さな日常の瞬間が、より大きな意味を持つようになること。
  • スピリチュアルな、または存在的な変化。 何が意味あることかという感覚が変わること。宗教の有無は関係ありません。 研究によると、トラウマを経験した人の半数から3分の2が、これらの領域の少なくとも1つで成長を経験しています。

なぜ起こるのか

トラウマは、運動が筋肉を鍛えるように強さを育てるわけではありません。そうではなく、あなたの中核的な思い込みを粉々にします。世界は予測可能だ、悪いことは他の人に起こるものだ、自分はコントロールできている、という思い込みです。その崩壊は苦しいものですが、そこに開きが生まれます。

大切なのは、その残骸をどう処理するかです。研究者は、侵入的反すう(intrusive rumination)――意思に反して繰り返し再生される思考――と、意図的反すう(deliberate rumination)――起こったことを積極的に意味づけようとすること――を区別しています。成長を予測するのは、意図的反すうだけです。

成長に向かって進む方法

  1. 繰り返しから振り返りへ切り替える。 つらい出来事が頭の中でループしているとき、「自分について何を学んだだろう?」と問いかけてみてください。この問いが、侵入的反すうと意図的反すうの橋渡しになります。
  2. 変わったことに名前をつける。 上の5つの領域を見てみてください。つらい経験の後、どれか違って感じるものはありますか?
  3. 意味を見出すために話す。 信頼できる人に自分の経験を話してみてください。ただ吐き出すためではなく、消化するためにです。

これが意味しないこと

心的外傷後成長は、不幸中の幸いではありません。苦しみを消し去るものではなく、成長が保証されているわけでもありません。でも、何かひどいことの後に、大切なものについての考え方が変わったと感じるなら、その変化は本物です。それは否認ではありません。防げなかったものから、心が時として築き上げるものなのです。

こころの日記

こころの日記で実践してみましょう

ガイド付きエクササイズ、気分トラッキング、AIを活用したCBTツール。ダウンロードは無料です。

参考文献

  1. Tedeschi, R. G., & Calhoun, L. G. (1996). The Posttraumatic Growth Inventory: Measuring the positive legacy of trauma. Journal of Traumatic Stress, 9(3), 455–471. https://doi.org/10.1007/BF02103658
  2. Tedeschi, R. G., & Calhoun, L. G. (2004). Posttraumatic growth: Conceptual foundations and empirical evidence. Psychological Inquiry, 15(1), 1–18. https://doi.org/10.1207/s15327965pli1501_01
  3. Janoff-Bulman, R. (1992). Shattered assumptions: Towards a new psychology of trauma. Free Press.
  4. Collier, L. (2016, November). Growth after trauma. Monitor on Psychology, 47(10).